ドイツ語圏 (鉄道)
No.45 ドイツ・ブロッケンへの道 供
Nr.45 Deutschland・Der Weg nach Brocken 供

■ 2017年12月28、29日 撮影

ドイツ、ザクゼン=アンハルト州、HSB (ハルツ狭軌鉄道)ブロッケン線
Sachsen-Anhalt Deutschland、HSB ( Harzer Schmalspur Bahnen ) BrockenBahn

ドイツ中央と北部の境、州で云うとザクゼン=アンハルト州、二ーダーザクゼン州、 そしてテューリンゲン州に跨ってハルツ山脈がある。この山脈を境に北部は殆ど平坦 な地域である。山脈と云えども、最高峰は1142mのブロッケン山であって、この高さ は日本の霧島(1117m)に相当する高さでしかない。日本の2000m級が連なる山脈か らすると低いが、このブロッケン山の気象条件は厳しい。 山頂は年間300日は霧に覆われるというし、山の年間平均気温は3.5℃(北海道は 9.3℃)である。

ブロッケン現象という怪奇現象、現在では科学的に解明されているが、でも有名と なった山でるし、ゲーテはヴァルプルギスの夜として魔女の集まる山として書いてい る。音楽ではベルリオーズがテーマにしているが、やはり本国ではワーグナーが 「ファウスト」序曲を記していることでも有名だ。 このブロッケン山、東西分離されていた時代には山頂に軍事的レーダーが有って、入 山できなかった。麓のヴェルニゲローデからの客車列車は山裾のシールケまでで、山 頂へは軍事列車のみが走っていた。というか、元々は軍事路線だったのだ。1989年の 東西統合後、東ドイツ国鉄;DR(Deutsche Reichsbahn)から受け継いだ路線は1991 年、ついに観光路線として山頂まで入山できることとなった。当時のまま、蒸気機関 車の牽引によってである。シールケ(Schierke)は海抜685m、次の終点である山頂の ブロッケン駅(Brocken)は海抜1125mであり、その区間14Km。つまり14Km走る間に 440mを登るため、勾配は30パーミルを越える。

冬時刻表で運転される間は運転本数が減るとはいえ、ほぼ一時間に1往復のスジがあ るため、撮影は忙しい。とは言え、年間300日は霧に覆われる山だし、年末年始は特 に山が荒れる。訪問前もWEBAMで連日山頂の様子をチェックしていたが、10日に一回 くらい晴れ間の画像が見れた位の頻度であった。私が訪れた時も強風で霧に覆われ、 視界は20m有るか無いかであった。もう一本、列車を待って下山しようと思った。そ の列車が登ってくる僅か20分前、急に霧が晴れたかと思ったら視界が開けた。まさに 奇跡である。思わず山の神(魔女様かな)に手を合わせて感謝してしまった。この景 色、この写真を撮りたかったのだ。ただただ感動と感謝でシャッターを押した。 年末年始頃の山は天気が不安定だ。雪の俯瞰に適す気象条件なら、天気がより安定し た2月頃の方が良いだろう。


トップページ 日本! (お神楽・田楽) 日本! (花祭) 日本! (雅楽・舞楽、能楽) 日本! 日本! (念仏・風流)
日本! (真清田神社) 日本! (オコナイ) 日本! (近江の祭・火祭) 日本! (山鹿灯籠まつり) 日本! (復活 蒸気機関車)
日本! (真野恵里菜) 中国の蒸気機関車 たけやま3.5 越天楽(Blog) 迦陵頻(Blog) 掲示板
ドイツ語圏(鉄道) ドイツ語圏(音楽・観光) ミャンマー 作者・写真集 作者へメール

広告ポリシー
Last Updated  2018-01-08