ドイツ語圏 (音楽・観光)
No.K-1-21 作曲家リヒャルト・ワーグナー(ワイマール / マインツ) 2019年
Nr.K-1-21 Richard Wagner Weimar / Mainz , Photo im Jahre 2019

■ 2019年05月02日(木)撮影

ヴァイマール(ワイマール、Weimar)、テューリンゲン州( Thüringen)

ハンガリー生まれのドイツの音楽家・ピアニストの Franz Liszt (フランツ・リスト;1811年10月22日生〜1886年7月31日没)がヴァイ マールに住むようになったのは、1848年以降のことである。この年にワーグナーはリストと知り合っている。リストがヴァイマール宮廷指揮者として就任する途中で ワーグナーの居る ドレスデンに寄ったのである。以来、ワーグナーが没する1883年まで付かず離れず親交が、というか後にはリストの娘のコジマとワーグナーは再婚するなど、親し い交友が続いた。リストは公私にワーグナーを助け、後にバイロイト祝祭の開幕時に「リストの存在なくしては有り得なかった」と謝意を表している。 ヴァイマールはドイツ・チュービンゲンの地方都市ながら、ザクセン=ヴァイマール公国の宮廷が置かれ、18世紀初頭には J・S・バッハが宮廷オルガニスト を務めていた。18世紀末から19世紀初頭にかけては、ゲーテ、シラー、ヘルダーらが中心の「ヴァイマール古典主義」が開花、やがて音楽家ではベルリオーズや ビューローなど「新ドイツ派」という革新的な人々が集うようになった。リストが宮廷指揮者であった頃、リストの活躍によってヴァイマールの音楽界は黄金期を迎えて いた。そのような時代背景もあり、1849年のドレスデン革命でスイスに亡命を余儀なくされていたワーグナーの『ローエングリン』の初演をリストの指 揮で1850年に行うことができたのだ。

現在、ヴァイマールにはリストが1869年から没年の1886年まで住んだ家が残っている。その期間にワーグナーが単身、あるいはコジマ夫人を伴って、こ の家に滞在したか『ワーグナー事典(東京書籍)』の年表を探ってみた。 すると、1872年9月2〜6日、1873年5月28、29日、1877年7月23〜27日にワーグナーはコジマ夫人を伴ってリスト宅に滞在していることが判っ た。

リストの家を訪ねることで、ワーグナーの足跡を訪ねることができたのだ。家は静かな環境の処、こじんまりと佇んでいた。

上写真2枚;リストの家。 「 Hier wohnte Franz Listz 1869-1886 」 の銘板が付いていた。

上写真2枚;ワーグナーの『ローエングリン』初演の劇場である、Weimar Nationaltheater (ヴァイマール国民劇場、元 宮廷劇場)。シ ラーとゲーテ像の立つ前で、ドイツの若者が集合写真を撮っていた。 シラーの『ヴィリアム・テル』、ゲーテの『ファウスト』が初演された。現在の建物は1907年の再建で、1919年にはここでヴァイマール憲法が採択された。 ヴァイマール大公宮廷劇場時代には1850年8月28日にゲーテ祭の一環として、リストの指揮で『ローエングリン』が初演された。その時、ワーグナーはルツェル ンのホテル「ツム・シュヴァン(白鳥館)」に滞在中で、妻のミンナと一緒に時計を手に、上演の様子を想像していたという。


■ 2019年09月14日(土)撮影  ショット出版社( Verlag Schott )

マインツ(Mainz)、 ラインラント=プファルツ州( Land Rheinland-Pfalz )

マインツのショット社は1770年に創立された、歴史のある音楽出版社である。この出版社とワーグナーの関係は1830年、ワーグナーが17歳の時まで遡る。 この時ワーグナーはベートーヴェンの第九のピアノ・スコアへの編曲出版をショット社に打診している。結局、出版には至らなかったが、以来生涯に渡って ワーグナーとの縁は続いた。1859年12月、『ラインの黄金』のスコア版権をショット社は1万フランで買い取ったのを初めとして、順次スコア版権を取得した。

1862年2月にはショット社において、ワーグナーは『マイスタージンガー』の朗読会を開催もした。

1875年2月、ショット社夫人のためにワーグナーは曲を謹呈している。

1876年6月には社長となっていたシュトレッカーが、ヴァーンフリート館を訪問している。

『パルジファル』の場合、1877年12月に台本が出版され、1882年1月13日に総譜がショット社に10万マルクで買われている。

このようにワーグナーとショット社との縁は深いゆえ、ショット社を訪れてみたのだ。ただし恐らく休業日であろう土曜日の早朝であったから、建物の前で撮影しただ けである。しかし石畳の小路を歩くと、ワーグナーがより身近に感じられるのであった。

上写真3枚;ショット社の前で。スマホに貼り付けたワーグナーの写真を入れて、記念写真も撮影した。


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Last Updated  2019-09-27