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No.2 お神楽(2)・・・徳山神楽
開催日;例年10月10日
場所;静岡県榛原郡中川根町・徳山区

■大井川に沿って蒸気機関車の走る大井川鉄道があり(上写真)、途中に徳山(駅名は駿河徳山)がある。
この徳山は戸数約400、人口1,400余人の集落で、毎年10月10日に徳山神社において、お神楽が奉納されている。
徳山神社は仁和4(888)年創建で、もとは須賀社のちに牛頭天王社といわれたが、明治3年からは徳山神社と改称された。
祭神は建速須佐之男命ほか四柱を祀る。
■お神楽は、江戸時代初期(古文書では1674年)には成立しており、拝見すると『道行き』や『湯立て』があるなど、山伏修験道の影響を強く受けた“伊勢流湯立神楽”と、巫女の舞が多いことから“巫女神楽”の混合に分類されよう。
■当日は、14:30時から頭屋で『降神の儀』などの神職さんによる神事の後、15:00時から神社まで『道行き』を行なう。
■お神楽は18:00時より21:30時ころまでに、全15番の演目が奉納される。
そのうちから何枚か写真をUP致しましたので、宜しく御高覧下さい。
■自宅を09:30時に出発、連休だが東名高速は渋滞することなくスムースに走れたので、タイミング良く大井川鉄道を行く蒸気機関車を下泉〜田野口の間で撮影することができました。当日はC12型が牽引していた。

【道行き】
出立式の神事の後、神社までの約1Kmの集落内を『道行き』をした。
『道行き』は先頭を天狗が勤め、その後に巫女・舞人・神職さんに総氏子さんが続いた。
天狗ってのも山伏修験道的で面白いが、この天狗は“猿田彦大神”なんである。
つまり《天孫降臨》の際、国津神の猿田毘古(彦)神が天津神の邇邇芸命(ににぎの みこと)らを先導した神話に基づいて『道行き』を行なっているのです。
道中の四辻などでは天狗は、大声を出して邪気を祓いながら進んで行きます。

【巫女の舞】
当夜には巫女の舞が四番奉納された。写真は『八王子の舞』で、徳山神社の御祭神の建速須佐之男命の五男三女の子を擬して、御幣と鈴で舞います。巫女さんの頭の「かんざし花」は雛菊です。菊が神仙思想で不老不死を意味しますから、多分その謂われでしょう。伊勢神宮での舞楽の巫女さんも同じかんざし花でした。

【恵比寿・大黒の舞】
境内の民衆の間から、皆に揉みくちゃの歓迎を受けながら恵比寿・大黒が拝殿に登場!
面をつけた恵比寿と大黒が面白おかしく舞いますが、大黒の持った袋には土産が!お土産は、御菓子♪。多くの子供が拝殿に殺到してきます(笑)。
神と民が一体となって楽しむ瞬間です。神が楽しみ、民が神との交流を楽しむ、、、
これぞ神楽!です。
恵比寿は日本の神で、大黒は元々インドの神、、、この七福神からの混淆も楽しいです。

【湯の舞】
湯立神事の湯伏せの後に、釜戸で沸いた湯に浸した笹束と藁束を交互に持って境内で舞う。
湯立神楽のハイライトで、水飛沫を浴びると厄除けになるそうですが、お清めで塩を混ぜた水がカメラに掛かって(汗)。。。
この湯立ては、神道の“禊”の変形ではないかと思いました。

【太刀の舞】
鈴と太刀を持って舞う、悪魔払いの舞い。
舞楽(雅楽)に鉾や剣を持って舞う舞いがある。例えば太平楽、振鉾、久米舞etc、、、舞楽では様式化された美しさがある。
が、この太刀の舞の勇壮な舞いを見ていると、あるいは石上神社などの七枝刀なども勇壮に振り回していたのではないかと想像してしまう。そのような様式化とは対極の邪気・悪鬼を鎮めようという迫力が感じられ、この舞は舞楽以前の形式にまで通じるのではないだろうか。。。

【火の舞】 
火伏せ神事の後に、男子3人が松明をお囃子に合わせて振り回し舞う、火難除の舞。火は、食物だけでなく土器や製鉄器の鋳造にも欠かせない神秘の力を持つが、人間にとって利にも厄にもなりうる存在である。

撮影にあたってお世話になりました徳山の皆様に、感謝申し上げます。
本キャプションには中川根町発行の、パンフレットを参考にさせて頂きました。


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Last Updated  2005-09-27