日本!(雅楽・舞楽)
No.5 大神神社 『月次祭・観月祭』
撮影場所&日;奈良県桜井市三輪、平成17(2005)年9月1&18日

上左、拝殿。上右、二ノ鳥居

上左右【奇魂之舞】

大神(おおみわ)神社は、神体山三輪山に鎮まり坐す、大物主大神(大国主神)を御祭神とされてます。御山自体が神様であられますから、大神神社には本殿(神殿)は有りません。三輪山に向って三連の鳥居、三輪鳥居を介して拝殿から遥拝することになります。本殿を持たない神社という形式は、上代の信仰の形を留めているとされてます。大国主神の和魂である「幸魂(さきみたま)」とは、「神霊の働きにより幸福になる」ことをいい、「奇魂(くしみたま)」は「霊妙な働き・力」という意味だそうです。
大神神社さんへは九月、二度参拝させていただきました。一日の「月次祭」と、十八日の「観月祭」です。
毎月一日の月次祭では、祝詞奏上・御神饌の供饌と、和魂である「奇魂」の名が付いた『奇魂之舞』が奉奏されます。月次祭は、毎月の神恩感謝と安泰祈願の祭典です。観月祭は旧暦八月十五日の満月の夜、中秋の名月を鑑賞し、農作物を供えて感謝を表わす行事です。この行事は中国の唐時代に遡り、日本には平安時代に伝わったそうです。唐楽と共に月見の行事も輸入されてきたのなら、宮廷においても月見の宴に、管弦を奏しながら月を愛でたこともあったのでしょう。
旧暦を使っていた時代には、月の満ち欠けが生活の基準であり、満月は祭りの日であったようです。その中でも中秋の名月は、暑い夏が過ぎて清涼感のある秋の気配を感じ、虫の音に耳を傾けたりしながらの十五夜は、ことさら日本人の感性にヒットしたのでしょう。
余談ながら、一ヵ月後の旧暦九月十三日の月を「十三夜」といい、十五夜に月見したらこの十三夜も見ないと「片月見」といって忌んだそうです(参考文献:「年中行事儀礼事典」東京美術)。
大神神社さんに参拝して驚いたのは、参拝者の方々皆さんの礼儀正しさです。拝殿方向に上る時はむろん、下がる時も拝殿下、二ノ鳥居の場所で振り返り、御祭神方向に拝礼されるのです。参拝者のこの神社への崇敬さが分かりました。この神社の神官さん巫女さんは温和で明るく、神社の雰囲気は素晴らしいですが、そのような神と一般人を繋ぐ神職さん方の優しさも、人々がこの神社を崇拝する要因になってるように思いました。
観月祭は18時30分より祈祷殿前にて斎行されました。宮司さんの祝詞奏上、供饌そして募集俳句の読み上げ、そして神楽舞と神職さんの雅楽演奏があり、素晴らしい夜を過ごさせて頂きました。


上左、黄昏時になると、参道には蝋燭の火が入り幻想的です。
上中、祈祷殿前の神庭とされた場所の案(机)。御神饌やススキがある。
上右、階段の灯篭。


【磯城の舞】舞いは殆ど御祭神向きで舞われます。ノーフラッシュで撮影。


【うま酒みわの舞】フラッシュ使用。ノーフラッシュとの描写の比較、どちらが良いでしょうか。


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Last Updated  2005-09-27