日本!
No.44 (番外)熊野古道キャンペーン
(by きのくにフレンズ)

撮影場所&日;愛知県名古屋市中区、金山駅、平成20(2008)年7月6日
撮影機材;Nikon D300+VR18-200mm

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の魅力を伝えるPRの観光キャンペーンが、名古屋市中区金山駅で行われた。「和歌山県観光キャンペーンスタッフ『きのくにフレンズ』」のお二人さんも来名されたので、多忙なキャンペーン活動の合間に撮影させて頂いた。キャンペーン場の熊野参詣曼荼羅の描かれた前で、平安装束での撮影である。
平安時代、熊野詣が皇族・貴族の間で盛んとなり、その風潮はやがては庶民にも広がっていく。高野山と異なって熊野三山が女人禁制でなかったのは、本宮の大斎原を母性の根源、生命誕生の聖地とした考えが関係したとも云われる。「信不信を選ばず、浄不浄を嫌わず」というように、多くの人が訪れた。後鳥羽上皇の御幸を例に出すなら、御精進、御進発日は陰陽師によって卜わせる儀礼があった。白装束で忌籠り、精進潔斎の後に出立した。多くの女性参詣者においても白装束で脚絆、手甲をつけた。頭には虫垂絹の下がった市女笠を被った(※)
中世においてはそのような出で立ちであっても、歴史を再現した時代祭ではないから、色鮮やかな平安衣装を身にまとう現代の女性の姿は華やかで美しい。このような色彩と姿は、きっと熊野古道の深山幽谷においては幻想的でフォトジェニックであろう。いつか現地でポートレート撮影させて頂きたいものである。
今回はキャンペーンの場ゆえ、広角レンズを使ったり下がったりすると曼荼羅図からはみ出して壁が写ってしまうなどアングルが限定されたが、彼女らの美しさを引き出せるように、出来るだけの撮影をさせて頂いた(どうもありがとうございました)。

(※)【イチから知りたい 日本の神さま1.熊野大神】加藤隆久監修、戎光祥出版

上写真2枚;中谷真由香さん

上写真2枚;野上珠沙さん


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Last Updated  2008-07-09