日本!(オコナイ)
No.16 金居原のオコナイ
撮影場所&日;滋賀県伊香郡木之本町金居原、平成21(2009)年2月11日
撮影機材;Nikon D300+VR18-200mm、D80+SIGMA10-20mm

ここのオコナイの特色は、薬師堂を荘厳する立派な造花を各組が作ることであろう。金居原には四つの組がある。堀出、堀近、下、清水であるが、それぞれの組が大小二膳の造花を作る。大きい造花は椿であり、それは薬師堂での座が済むと、次年度の新宿へ持って行かれる。小さい造花は本年度の施主の宿に置かれるが、そちらは各組によってまちまちであった。堀出は紅白梅、堀近は梅、下は菊、そして清水は松であった。このように仏堂を花で荘厳することは、例えば薬師寺の花会式でも行われれ、修二会に通じることである。
御鏡(お鏡さん)は“トウ(型)”から外さずに桶の中に入れて、綱を二本掛けて背負い棒を通して篭のように担いで社参する。
宿は堀出は民家が施主(頭屋)となっていたが、他の三組は集会所で行われていた。集会所が宿となっても施主は玉籤できちんと決められ、決まると一年間は四足の肉は食べない。

※金居原の皆様には、大変お世話になりまして御礼申し上げます。

上左右写真;当屋(@堀近)において、造花をつくる。

上左右写真;堀出の宿にて、薬師堂お供えの花と、当屋の花。

上左右写真;堀近の宿にて。お供えの花と当屋の花。

上左右写真;下の宿にて、お供えの花と、当屋の花。

上左右写真;清水(しょうず)の宿にて、お供えと当屋の花。

上写真;社参行列が金居原のメインストリートを行く。生憎の雨となり、造花にはビニールがかぶせられてしまった。

上左写真;薬師堂内における「だあ(座)」。 上右写真;造花などを下げ、当屋に戻る。


■平成23(2011)年2月11日


■ 平成24(2012)年度  金居原のオコナイ (長浜市木之本町金居原)

平成24年度のオコナイは、3回訪問した中でも最も雪深い中で社参が行われた。
2m近い雪が積り、道路も融雪装置が効かないほどの積雪だった。
しかし一面の雪景色だからこそ、造花で春の訪れを予祝する荘厳には、ひたすらな祈念の思いを実感することができた。


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Last Updated  2012-12-20