日本!(オコナイ)
No.63 餅花祭 相楽神社
京都府木津市相楽清水、 平成27(2015)年2月1日

京都府の相楽神社の餅花祭をオコナイのコンテンツにUPするかどうかで、オコナイについて再考してみた。「修正会・修二会の頃に御餅を献じる民間行事」をオコナイと定義するなら、相楽神社の餅花祭は明らかにオコナイである。オコナイを滋賀県特有の行事のように思ってしまうが、上記の定義を当てはめると滋賀県外の各地でも行われている事実に気が付く。滋賀県においてもオコナイと称して勧請縄や武射が行われる例があることを思えば、現在においてオコナイの行事内容のバリエーションのダイナミックレンジは、本来のオコナイからかなり広がっているといえる。滋賀県の湖北は各集落において、あるいは同じ集落内でも複数回のオコナイを行う例があるなどオコナイの密集地域である。オコナイが多く有るのは湖北が比叡山の鬼門方向であるから、という説が出る場合もあるが、オコナイが滋賀県外にも有ることを思えば湖北の鬼門説は疑問である。数が多いということでなく、オコナイの存在理由が別に有ると考えた方がよいだろう。

相楽神社では御餅で作られた実際に花に見える餅花が拝殿天井から20基ほど荘厳される。ションマラという藁と粘土でできた土台に、食紅で赤く記された御餅が竹串にさされて付けられる。一基の総重量が20圓曚匹砲發覆訃豺腓睛るという。その行事は、相楽神社に存在する9つの宮座(北前座・北中座・北後座、南前座北・北前座南・北中座北・北中座南・北後座北・北後座南)の大きく分けて北と南になるが、そこから選ばれた4人の宮守によって餅花祭の太夫・大太鼓・小鼓・鉦が囃され、巫女による神楽が舞われる。神事自体は神楽を含めても15分ほどと短いが、餅花の準備には膨大な時間が必要なようだ。拝殿には本当に花かと見間違えるような餅花が美しい。オコナイの目的である家族・村内安寧の現世の祈りだけでなく、美しくって食に困らない来世への極楽の世界をも描いていると、改めて思った次第である。

なお拝殿の額幣には八幡宮と掲げられている。延喜式神名帳に相楽神社と記されていたということで、明治10年に名前が変わり、それ以前の八幡宮の額がかかっているのである(いつ八幡宮に変わったかは不明)。


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Last Updated  2015-08-06