■滋賀県栗東市中沢、 平成24(2012)年5月 撮影 |
![]() 近江には、乳酸菌醗酵させて熟成させた“熟れ寿司”が存在する。 菌を祀る菌神社において、菌を用いた御神饌が有るのも偶然ではないだろう。 菌神社において、珍しい“雑魚(ざこ)”の馴れ寿司が御神饌として調製される。琵琶湖周辺は馴れ寿司の宝庫で、御神饌として ふなずし を供する祭典もある。ふな寿司は熟成期間が半年に及ぶ、本馴れ寿司である。一方、今回の御神饌は馴れ寿司であるが、醗酵熟成期間が10日間という超早熟れ寿司(生なれずし)である。雑魚というのは、漬ける魚を決定していないからかもしれない。ヒワラ、ハス、小鮎なども用いられたそうだが、私が参拝させていただいた平成24年度は、余呉湖で2月13日に獲れたワカサギであった。2〜4月に塩漬けし4月に10日間、御飯と一緒に漬ける。150尾も漬けるのである。桶に入った雑魚寿司は乳酸菌醗酵をする。桶の蓋は、祭典後の直会で開かれて氏子や参拝者にもふるまわれた。熟成期間が短いから、魚は原型を留めたままだが、御飯は若干の醗酵が起こっていた。戴いたが、まだ小骨まで完全に柔らかくはなっておらず、若干の歯応えを感じつつ美味しく戴いた。 中沢の皆様にはお世話になり、どうもありがとうございました。 |
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上写真4枚;撤下後の御神饌を直会でいただく。押し寿司のサバ寿司、巻き寿司も出て、寿司のワンダーランド状態だ。 |
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Last Updated 2012-07-12