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日本! (ヴァイオリニスト 谷口沙和さん)

No.10 2024(令和6)年 供


★私の拝聴記録であり、谷口氏の演奏全記録ではないことをご了承下さい。


■ 2024(令和6)年02月13日(火)、
ダイニングバー「アッコルダトゥーラ」(名古屋市東区泉)

『 VALENTINE LIVE 』として、ピアノとヴァイオリンの演奏が行われたので、 妻と聴いてきた。

ピアノは
佐藤奈菜さんで、ゲスト奏者としてヴァイオリニスト谷口沙和さんが演奏された。

演奏の前に1ドリンク+1オーダーで食事を済ませ、19時05分頃から第一部の演奏、休憩をはさんで第二部の演奏で、終わったのは20時50分ころであった。

演奏は佐藤さん作曲のオリジナル曲を含めたソロ、あるいは谷口さんとの演奏などで美しい調べを堪能できて、翌日へ向けて自分をアッコルダトゥーラ(調律)することができた。

バレンタイン・ライブにふさわしく「バレンタイン・キス」も演奏されて、店内は大盛り上がりであった。

なお、第一部と第二部の間の休憩中に佐藤さん谷口さん、おのおのが手作りされたチョコレートを全てのお客さんに手渡ししてくれ、受け取った時は天にも昇る 気持ちで満ちてしまった。むろん食べないで飾っておこう。


■ 2024年02月20日(火)
コンチェルト+コンサート シリーズ garden #3
電気文化会館ザコンサートホール(名古屋市中区栄)

大編成のオーケストラが必要となり、ソリストと しても観客としても演奏そして鑑賞機会の少ない 協奏曲を室内楽のオーケストラで演奏して身近に 感じてもらおうという、意欲的なシリーズ。garden というのは、ソリストだけでなく奏者一人一人が 生き生きと咲く花の如く輝くように、という意味で ある。

garden #3 はソリストに長谷部氏と波馬氏を迎えて コルンゴルトとメンデルスゾーンの協奏曲が演奏された。

(出演、敬略)
長谷部りさ violin、波馬朝加 violin、
アンサンブル・ガーデン:
細川杏子・岡田麗紗子・安田莉子・巣立ひかり・ 舟橋知奈美・伊藤歩美 川合晶・谷口沙和・日比ありさ・福井萌・三谷野絵・ 梅村直弥・金澤みなつ

(曲目)
E. W. コルンゴルト;弦楽四重奏曲第二番より第4楽章
E. W. コルンゴルト;ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 (長谷部)
F. メンデルスゾーン;序曲「フィンガルの洞窟」
F. メンデルスゾーン;ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 (波馬)

(アンコール;ソリスト2人による)
J・S・バッハ;アリオーソ

私的にE. W. コルンゴルトという作曲家は、好きなテノール 歌手の Vogt氏が出ている オペラ「死の都」を聴く位で、 ほとんど未知の作曲家であった。近代または新ロマン主義と 云われる20世紀初頭〜中期に作曲された弦楽四重奏曲は 第四楽章が「ワルツ」と言いながらも、素直な気持ちで 踊れない不安な要素を内包しており、作曲された当時の 時代精神をも表しているのだろう。しかしその時代精神は 現在にも共通していよう。アンサンブル・ガーデンとして 参加している奏者の谷口沙和さんは、この曲ではヴィオラ を演奏されたが、珍しいことである。

ヴァイオリン協奏曲でのソリスト長谷部氏は、第二楽章での 鋭利な高音に美しさだけでなく、冷静な知力を感じさせる 演奏であった。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は、各楽章が通し で演奏され、熱い高揚感の中にも自信と安定感を感じさせる 力強い演奏で素晴らしかった。

そして協奏曲の前には「フィンガルの洞窟」が演奏されたが 実はこの曲、大好きなのだ。私が中学生か高校生だった頃に 一番最初に買ったクラシックの LPレコードが、カラヤン指揮 ベルリン・フィルの「洞窟」と「スコットランド」の メンデルスゾーンLPだった。しかしなかなか実演で聴くチャンス が少なく、10年くらい前に名フィルで聴いて以来だ。

アンサンブル・ガーデンによる今宵の演奏は弦と管がそれぞれ こたえ合うような優しさで各楽器の響きが優しい美しく抒情的な 演奏であった。

協奏曲を指揮者無しの室内楽編成で演奏しようという大胆な 試みは、今宵も大成功だったと思う。


■ 2024年02月25日(日) Yoseコンフェスタ 
しらかわホール(名古屋市中区栄)

演奏家が大切な熱い思いで表現できる「Yoseコン」。当夜の コンサートは02月29日で閉館が決まっている名ホールである しらかわホールにて13時45分の開演から三部構成で、21時近く まで演奏家が次々と登場して演奏された。各6グループでの 構成だから、実に18組が演奏されたことになる。

谷口沙和さんが登場されたのは第三部の四番目、19時52分から 演奏が始まり終わったのは20時25分であった。33分間で演奏された のは、シューマンのピアノ五重奏曲である。

演奏は緩急強弱をつけて表現豊かな素晴らしい演奏だった。

Wikiを読むとシューマンはクララとの充実した生活の頃の作曲 ということだが、第二楽章の陰鬱な葬送風のメロディは晩年の 不遇を予感していそうで怖い。谷口さんらの演奏は特に快活な 他楽章のと対比において、第二楽章の緩急強弱が際立った ように感じて強く心に響いてきた。演奏時間の33分はおそらく 第二楽章の沈鬱な表現にゆっくりと時間を要したからだと 思うし、ゆえに素晴らしかったのだと思う。快活な楽章も、 スケール大きく演奏された。

添付上写真は終演後にロビー出入り口付近にて。
上段左に谷口さん。時計回りで右に武市莉佳さん、下段右に 窪田翔椰さん、下中に安成紅音さん、下左に三浦可菜さん。


■ 2024年02月27日(火)ランチタイム名曲コンサートVol.2547 
「心を灯す音楽を巡って」
宗次ホール(名古屋市中区栄)

ランチタイム名曲コンサートVol.2547『心を灯す音楽を巡って』 というタイトルでヴァイオリン谷口沙和さん、ピアノ石田明日香さん によって宗次ホールにて演奏会が開催された。

曲は
クライスラー;ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
モーツァルト;ヴァイオリンソナタ第18番ト短調第一楽章
リスト;ハンガリー狂詩曲第2番
マスネ;タイスの瞑想曲
ブラームス;F.A.E.ソナタより第三楽章
クライスラー;愛の悲しみ
フォーレ;ヴァイオリンソナタ第一番第一楽章
(アンコール)フォーレ;夢のあとに

心を灯すとは、困難を恐れず前向きに前進すること、情熱が芽生える、 穏やかな気持ちになる、感動する等、いろんな意味があり、演奏者の 谷口氏と石田氏でタイトルは考えられたという。粋でインテリジェンスを 感じるタイトルで、それは曲想だったりオペラの場面に想起するものであったり、ともあれ穏やかな気持ちになる美しい旋律であったり力強く前進する ような曲が拝聴できた。谷口さんの滑らかで艶やかな弦、石田氏の力強いピアノは感動的である。

今回、拝聴する F.A.E.ソナタは Frei aber einsam (自由しかし孤独だ)の頭文字だが、音列が隠されているというから、暗号のような曲である。音列に隠された Frei aber einsam には、作曲家のメッセージは無かったのだろうか?


■ 2024年02月28日(水) アスナルらいぶ
アスナル金山(名古屋市中区金山)

ショッピングモールの アスナル金山の ライブステージで 谷口沙和さんと鈴木理桜さんのヴァイオリン演奏会が開催されたので、 13時00分からの第一回目を拝聴してきた (二回目公演は14時00分からであった)。

ショッピング街の中央広場に面したステージには屋根は有っても雨天だと 雨が降り込むであろうし特設客席も雨ざらしになるため、本来は01月18日が 荒天ゆえに延期されて行われたのだ。

今回は雲一つ無い快晴の空の下、ジブリ曲や映画音楽はじめクラシック曲まで幅広く演奏されて、午後のひと時を豊かに過ごすことができた。


■ミッドランドスクエア アトリウム コンサート
 2024年03月08日(木)、名古屋市中村区名駅

演奏者はヴァイオリンが谷口沙和さんと鈴木理桜さん、そして ピアノは石田明日香さんである。

17時00分からと18時00分からの二回公演で、必死に駆けつけて 一回目の最終曲に間に合い、二回目は全曲(アンコール含めて8曲)を 楽しんできた。

ステージの上には今月06日から31日までの期間アートとしてデザインユニット enamel氏による「Floating Air」という、春にふわりと満ちて空気を浄化する 意味のアトリウムインスタレーションが飾られていた。スイートピーを柄のモチーフとしており、奏者によっても「赤いスイートピー」が演奏されて一足早い春を満喫することができる、素晴らしい演奏会だった。


■みなと土曜市・港ブロックパーティ
2024年03月09日(土)、築地口商店街(名古屋市港区名港)

名古屋市港区の地下鉄築地口駅から名古屋港駅(北口)の間の商店街で定期的に開催される土曜市が有った。そこで(Vn.)谷口沙和さんと(Fl.)細川杏子さん の演奏が午前午後に行われたので、仕事後の午後から拝聴してきた。

演奏は ON Music project企画による「ミュージッククルーズ」の一環で、商店街の演奏場所を変えながら午前午後合わせて8か所で約20分づつ演奏が街頭で行われた。

寒風吹く街頭での演奏は奏者にとって大変なことで、フルートは氷のように冷えて奏でる調べは奏者自身には聴こえ辛いという。そしてヴァイオリンは弓が強風にあおられて抜けてしまうそうだ。まったく頭の下がる思いで楽しませて頂いた。


■ コントラスト【魔女と姫〜白雪姫より】
谷口沙和、尾崎保乃歌、石田明日香 トリオコンサート
2024年03月10日(日)、ANNEX HITOMI ホール(名古屋市中区葵)
企画・運営 ON Music project

白雪姫の物語をテーマに、登場する魔女と姫という対照的な2人を音楽と朗読で描いた意欲的なコンサートであった。

構成は第一部が「魔女の城」「森の中」「小人の登場」、
第二部が「魔女の城」「森の中」「王子の登場」 で構成され、演奏曲の間に朗読によって話の展開が図られるという見事さであった。

下記に概略を記載。奏者らの意向では原曲や物語の世界観を壊したくないとのことで、プログラムは全てイタリア語、ドイツ語で書かれていた。
その意向に合わないが、私の覚書ということで邦訳できる曲は訳して記した(謝)。
朗読は超簡略的に下記した。

第一部
【魔女の城】
(曲)オブラドルス作曲 Coplas de Curro Dulce(3人)
(朗読)王妃・魔女は鏡の返事に怒る。
(曲)ブラームス作曲 F.A.E.ソナタ(谷口・石田)
(朗読)魔女は白雪姫の殺害を猟師に命じる。

【森の中】
(朗読)森の情景
(曲)レスピーギ作曲 fauni(尾崎・石田)
(朗読)猟師は白雪姫を森に隠し、殺したと魔女に伝える。
(曲)レスピーギ作曲 Egle(尾崎・石田)

【小人の登場】
(谷口さん、小人の歩く格好で登場!)
(曲)クライスラー作曲:La Precieuse(谷口・石田)
(朗読)白雪姫は小人と出会い、一緒に暮らす。
(曲)モーツァルト作曲 ピアノとヴァイオリンのためのソナタ(谷口・石田)
(朗読)不在中に注意するよう、小人は白雪姫に念を押す。
(曲)プーランク作曲;Fetes galantes(尾崎・石田)

 《休憩》

第二部
【魔女の城】
(朗読)王妃は白雪姫が死んだと思い鏡に訊き、生存を
    知り怒り狂う。
(曲)ヘンデル作曲 歌劇アルチーナより(3人)

【森の中】
(朗読)王妃は毒リンゴを持参し、姫に食べさす。
(曲)レスピーギ作曲ヴァイオリンとピアノのための
   5つの小品 5〜ユーモレスク(谷口・石田)
(朗読)リンゴを食べた白雪姫は倒れる。
(曲)ショパン作曲 ピアノソナタ第2番「葬送」(石田)
(朗読)帰った小人は倒れた白雪姫を見つける。
(曲)マスカーニ作曲アヴェマリア(3人)

【王子の登場】
(朗読)小人達は姫をガラスの棺に納める。
そこへ王子が通りがかる。
(曲)レスピーギ作曲ヴァイオリンとピアノのための
   5つの小品  1〜ロマンス(谷口・石田)
(朗読)王子は白雪姫の美しさに、棺の姫にキスをする。
(曲)シューマン作曲 献呈(谷口・石田)
(朗読)キスのはずみで姫は喉に詰まったリンゴを吐き出し
蘇生する。2人は幸せに暮らした。
(曲)マスネ―作曲 オペラ「エロディアーデ」(3人)
(アンコール曲)プッチーニ作曲オペラ「ラボエーム」より
私が街を歩けば (3人)

選曲は情景を彷彿させる見事な選曲で、例えば谷口氏が 演奏された F.A.E.ソナタは孤独の苦しみより激高した強い 怒りの表現となる。また王子様の登場後に谷口さんが演奏 された曲は甘い表現で恋の予感を感じさせる甘酸っぱい 気分にされた。

魔女と姫という悪と善という対照的な2人の女性、 心の闇と無垢、明暗、陰陽などの二面が実は誰の心の 中にでも存在する二面であり、その二面性ゆえに人は 心豊かでありえる、というのが谷口氏による締めの言葉 であり、奏者らの表現したかった事であろう。

朗読が物語の進行に妙を得ており、その心象的情景描写に 演奏された曲は見事に世界観を描き出しており、素晴らし かった。

(ヴァイオリン)谷口沙和氏
(ソプラノ)尾崎保乃歌氏
(ピアノ)石田明日香氏
(朗読)岡本莉子氏

HITOMIホール(名古屋市中区葵)

上写真;衣装も左の尾崎氏は姫を、中の谷口氏はリンゴを右の石田氏は魔女を表すという凝りよう。それぞれのポーズで。

上写真;小人の登場シーンで谷口氏が登場。その格好を再現して頂いた。


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Last Updated  2024-03-11